血小板を多く含む血漿、「多血小板血漿(PRP)」を皮膚に注入するアンチエイジング術は、自分の血を用いる再生医療で、シワやたるみの治療に効果を発揮するが、どうやら発毛促進にも有効のようだ。 イタリアのブレシア大学、毛髪研究所(International Hair Research Foundation)、イスラエルのヘブライ大学メディカルセンターの研究チームが、円形脱毛症に悩むボランティア45人を対象に、はげた部分の半分に毎月PRPを注射するグループ、従来の治療法であるステロイドクリームを塗るグループ、プラシーボ(偽薬)を塗るグループに分けて経過を見たところ、PRPを注射したグループは発毛が最も促進されていることが分かった。 研究者は注射を使わずにすむよう、PRPのクリームを開発できればと考えているそうで、主任研究者のFabio Rinaldi医師は「この新しい治療法は男性ホルモン性脱毛症に