天皇陛下(78)は18日午前、入院先の東大病院(東京・文京区)で心臓の冠動脈のバイパス手術を受けられる。 冠動脈が狭まり、運動などで血流が不足する狭心症と診断されており、手術で血流を確保する。陛下の手術はがんが見つかった前立腺を全摘出した2003年以来となる。 関係者によると、17日までに手術の準備は整い、陛下は病室で皇后さまと過ごされている。入院中や退院後の静養期間中は、皇太子さまが国事行為の臨時代行などを務められる。 陛下は、今月11日の検査で、3本の冠動脈のうち「左回旋枝(ひだりかいせんし)」と「左前下行枝(ひだりぜんかこうし)」で血管が狭くなる狭窄(きょうさく)がやや進行していることが判明した。バイパス手術は、年間1万数千件行われている確立された手法で、医師団は、今後、東日本大震災関連のお見舞いなど陛下の活動と生活の質を向上させる目的で選択、陛下も了承された。