山形県長井市の市立中学で昨年12月、男子バレーボール部顧問の30代男性教諭が、部活中に2人の生徒の頬を平手打ちし、1人に鼓膜を破るけがをさせていたことが24日、市教育委員会への取材で分かった。教諭は部員に「練習中にボールが当たったことにしてほしい」と話してもみ消しを図り、学校にも虚偽の報告をしていた。もう1人の生徒にけがはなかった。 保護者からは体罰が常態化していなかったか調査を求める声が出ており、市教委が処分を検討している。 市教委によると、教諭は冬休み中の昨年12月29日、中学校の体育館で部活中に、移動が遅いなどと生徒2人を呼び、頬を平手でたたいた。市教委の調査に教諭は、以前体罰で異動になった別の教諭を思い出し、もみ消そうとしたと説明。「士気を高めたかった」と話しているという。今年2月20日、教諭が校長に「体罰だった」と報告。学校は22日に保護者会を開いて謝罪し、教諭をバレー部顧問とク