子育てをする無脊椎動物、タコ タコのお母さんというと、何ともユーモラスでひょうきんな感じがする。 イメージとは、怖いものである。 タコは、大きな頭に鉢巻をしているイメージがあるが、大きな頭に見えるものは、頭ではなく胴体である。 映画『風の谷のナウシカ』に王蟲(おうむ)と呼ばれる奇妙な生き物が登場する。王蟲は体の前方に前に進むための脚があり、脚の付け根の近くに目のついた頭があり、その後ろに巨大な体がある。じつはタコも、この王蟲と同じ構造をしている。つまり、足の付け根に頭があり、その後ろに巨大な胴体があるのだ。ただし、タコは前に進むのではなく、後向きに泳いでいく。 タコは無脊椎(むせきつい)動物の中では高い知能を持ち、子育てをする子煩悩な生物としても知られている。 海に棲む生き物の中では、子育てをする生物は少ない。 食うか食われるかの弱肉強食の海の世界では、親が子どもを守ろうとしても、より強い
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