今回の衆院選では、選挙直前に「希望の党」と「立憲民主党」の二つの新党ができた。民進党県連は昨夏の参院選で勝利した「野党共闘」の枠組みを捨て、「希望の党」にかける選択をした。だが、希望は急激に失速し、むしろ「逆風」の中での選挙戦になった。 衆院が解散した直後の9月末ごろ。民進党がまるごと合流を決め、「希望の党」の人気は絶頂だった。県内でも、民進党を支援する連合長野のもとに「希望の候補に入れるにはどうしたらいいのか」などと市民から電話が相次ぎ、「ちょっとしたブームだった」(連合幹部)。県連幹部も「(民進が候補者を擁立できず、空白になっていた)4区に誰が出ても当選できる、という雰囲気だった」と話す。 県内では昨夏の参院選で、民進、共産、社民の「野党共闘」を成功させた市民の熱気がまだ続いていた。民進、共産の幹部らによると、衆院選でも、共産が重点区とする4区で民進が擁立を断念し、2区、5区は共産が候