奄美を除く鹿児島県内全地域の川や海に生息するウナギが、10月から12月にかけて捕獲禁止となる見通しになった。県内水面漁場管理委員会と鹿児島、熊毛両海区漁業調整委員会がこの時期の漁を禁止する方針を決めた。県は手続きを踏んで秋から実施する。 秋に川を下るウナギ漁については、以前からシラスウナギの不漁の要因として禁漁の必要性が指摘されていた。宮崎県は昨年10~12月の内水面での捕獲禁止を決定、12月から実施している。 宮崎県に後れを取ったものの、海区を含めた禁漁は全国初である。漁業者以外にも適用されるため、この時期のウナギ漁禁止の必要性、その効果などを広報して資源保護対策を強化してほしい。 県が禁漁方針を決めたのは、ここ数年、シラスウナギの不漁が続き値段が高騰、ウナギ価格高騰につながるなど消費者や養鰻業者らに打撃を与えているためだ。 実際、08年度に1586キロあったシラスウナギの漁獲量は11年