すでに和解したことが報じられたが、フィギュアスケート世界選手権(ボストン)の3月30日に行われた公式練習中に、カザフスタンのデニス・テン選手が日本の羽生結弦選手の進路を「妨害」したとされる問題が話題となるなか、テン選手が自身のメールボックスに、見知らぬ人からの人種差別的な非難のメールがあふれていると明かした。 テン選手のインスタグラムから察するに、その差別は彼が「コリョサラム(高麗人)」と呼ばれる朝鮮系のルーツであることに対するものだろう(テン選手のインスタグラムにはその後、羽生選手との「和解」を示す握手での2ショット写真もアップされている)。 2年前のもので恐縮だが、羽生選手が金メダルを、テン選手が銅メダルを獲得した2014年のソチ五輪の際に書いたコラムを以下、紹介したい。 アジア系が表彰台を独占したソチの男子フィギュア2月23日までロシアのソチで開催されていた第22回冬季オリンピック。