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福島第一原発から南方約50kmに位置する福島県・いわき市の上荒川公園。3月20日正午頃、同公園内のいわき市役所総合体育館前の広場は、物々しい雰囲気に包まれていた。 オレンジ色の作業着をまとった男たちが慌しく駆け回っている。リーダー格の男が、険しい表情で携帯電話に向かって叫ぶ。 「もう1時間も出発が遅れている。これでは16時からの作業に間に合わない!」 彼らの背中に刻印されている文字は、「東京消防庁」。制御不能で暴走し続ける福島第一原発を相手に連日格闘する、同庁のハイパーレスキュー隊を中心とした「緊急消防援助隊」である。 本誌記者は、出発の準備に勤しむ若い隊員に声をかけた。すると、彼は消防車のフロントガラスを指差したのだった。 「必ず帰ろう!!」 消防車の白い認識プレートにマジックでしっかりと文字が記されている。消防車のフロントガラスをトントンと叩きながら隊員は記者にこう語った。 「この言葉
調査協力:丸山裕貴 東日本大地震という日本を引き裂くような痛ましい災害が起き、いまも多くの被災者の安否が気遣われる。また地震によって発生した津波の被害を受けた福島第一原子力発電所で発生した問題も刻一刻と状況が変化していて、ネット上ではそれについての記事やつぶやきも絶えない。 地震発生後、痛ましいニュースがツイッター上でも多く流れたが、同時に多くのフォロワーをもつツイッタラー、ブロガーたちが緊急性の高いニュースを継続的に配信し、情報のハブとなって活動し続けた。個人のツイッタラーも、遠方の被災者や不安に感じている人々を励まし、節電や買占めを諌め、原発事故に関するデマに対しての意見や新しい情報を提供した。その人たちの多くは逐次伝わる未曾有の被害状況に対し、折れそうになる心と闘っていたのではないだろうか。 平時には既存メディアから負のイメージばかり強調されることもあったオンライン・メディアが、ここ
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