今月発売の「星ナビ」9月号に目を通していると、その中に個人的に「えっ?」と思う記事がありました。 具体的には流星写真の撮り方についての記事なのですが……そこで紹介されている画像処理方法が倫理的にいささか問題ありなんじゃないかと。 その方法というのは、おおよそこんな感じです。 固定撮影で星空を撮影(星が点に写る程度の比較的短い露出で多数枚)。 流星の写っているコマを選別。 流星の部分をやや広めに選択しコピー。 1で撮影した写真の中から下敷きとなる写真(A)を選び、3でコピーしたものを上のレイヤ(B)にペースト。 恒星の並びを参考に、(B)の位置を下敷きの写真(A)におおよそ合わせる。 固定撮影なので、日周運動で写野内の星の位置は変化している……つまり星の位置に対する歪曲収差の出方も変化しているので、そのまま比較明合成しても恒星の位置が完全には合わない。そこで「自由変形」で(B)を変形させ、恒