『虚妄の成果主義』は意外といい本だが、論理に穴があるとすると会社が成長しなければ回らないことだ。努力に対して報酬ではなく仕事で報いるって、組織が成長して次々と新たなポストが新設されないと難しいからね。成長の続く業界トップ企業なら回るかも知れないけど、業界2位3位で利益が上がってなくて市場が縮小気味みたいな会社じゃ真似できない。そういう会社でも頑張る若手が報われるって非常に重要。ロスジェネ問題を考えた時も、どういう制度をつくれば若手育成に企業が投資するかって、よくよく考える必要がある。若手の使い捨てを許しちゃまずいし、新卒一斉採用だと卒業年次で著しく不平等が生じる。雇用法制をどう構築するかって様々な議論があって非常に難しいんだけど、思考実験として今よりも平等で人材育成の進む雇用制度を考えてみた。 まず新卒一斉採用は廃止して通年採用・年齢不問とする。そして採用時に正社員と契約社員を分けず、入社