フィリピンの東の海上を北上している台風21号について、気象庁の橋田長官は19日の定例の記者会見で、「今後、日本に接近し、沖縄・奄美地方から西日本、東日本、北日本の広い範囲で、大雨や暴風、高波のおそれがある。また、前線の影響で雨が続き、台風が接近する前から西日本や東日本では大雨になるおそれがある」と述べました。 そのうえで、「22日の日曜日が衆議院選挙の投票日にあたることもあり、今後の見通しを含めてしっかりと情報提供していきたい。地元の気象台が出す最新の気象情報や警報などを活用するとともに、市町村から避難勧告などが出された際には早めに避難するなど、みずから身を守る行動を取ってほしい」と呼びかけました。 さらに、この時期は、全国的に潮位が高い大潮の時期にあたるうえ、日本の南岸で「黒潮の大蛇行」が12年ぶりに観測されていて、東海地方を中心に潮位が上昇しているため、高潮についても注意が必要だと指摘