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東京の国際金融都市としての地位が大きく揺らいでいます。世界の国際金融都市の競争力を示す「グローバル金融センターインデックス(GFCI)」の最新ランキング(2023年3月)で、東京は21位でした。 1年前の9位、3年前の3位から急落しています。GFCIはイギリスのシンクタンクなどが年2回公表しているもので、世界130の金融都市を対象に、「ビジネス環境」「金融人材」「インフラ」などについて、国際機関のデータや金融関係者へのアンケート等により、各国のスコアを算出しています。 最新ランキングのトップ3は、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールで、過去5年、トップ10を維持しているのは、この3都市と香港、上海だけです。 株式市場は大きいのに評価は低い 世界の主要株式市場の規模をみると、最大の市場はニューヨーク証券取引所(2023年2月末時価総額:3439兆円)で、アメリカ・ナスダック市場(同2436兆
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世界で最も電気自動車(EV)を売る中国車は、日本でも受け入れられるのか。 中国のEV大手、BYDが1月末から日本での販売をスタートさせた。第1弾である「ATTO 3」は、440万円(税込み)で、バッテリー容量は約58キロワット、航続距離は485キロメートルだ。クルーズコントロールといった先進安全技術も備えている。今後、コンパクト型とセダン型の2車種を年内に発売する予定だ。 2022年12月の説明会でBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は「同じクラスのEVに対して十分競争力を持っているものと自負している」と語った。 販売代理店の思惑は 日本市場で幅広い客層に好まれるEV車種の投入を目指す。だが、クルマがよくても、BYDブランドを知らない日本の消費者にどうアプローチするか。そこで重要となるのが販売店網の整備だ。 「家に次ぐ高額な商品なので、試乗車に見て触って体感していただき、ディーラーと相談し
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「世界のインフレ率ランキング」2022年 まずは、パンデミック前の日本経済と物価はどのようになっていたのかと言うと、1990年代半ば以降、日本は四半世紀にわたってインフレ率がきわめて低い状態が続いていました。商品(モノとサービス)の値段はほとんど動かない状態が続いていたのです。しかし、そこにインフレがやってきました。 2022年になると、モノやサービスの値上げに関する記事をメディアで見かけることが増えるようになりました。同年夏に行われた参議院選挙では「物価高」が争点のひとつと言われ、その後に行われた内閣改造や国会においても、「物価対策」が重要なアジェンダとされていました。こうした報道に日常的にふれるようになった世の中の人々のあいだでは、現在の日本のインフレ率はかなり高くなったという認識が広がっているかもしれません。 それでは、実際に日本のインフレ率はどのような値となっているでしょうか。ここ
ジム・ロジャーズ氏は「このままでは20年後の『日本終了』が現実になる」と警告しますが、それはどういうことなのでしょうか。 「人口推計はあらゆる将来予測の中で、もっとも精度が高い予測と言われる。日本の国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2021年に生まれた日本の子供の数(出生数)は、約81万1000人で、前年より3万人減少している。2040年には出生数は70万人前後にまで落ち込む見通しだ」 「その一方で、2040年に70歳になる1970年生まれの人は約200万人もいる。その頃には、70歳は高齢者に区別されていないかもしれないが、このまま現行の社会保障制度が維持できるとは思えない。これは私の意見や感想ではなく、数字が示す事実なのだ」 現在、日本の公的医療保険制度は世界一充実しているとも言われています。アメリカやシンガポールなどは医療費が高額なことで知られていますが、例えば、少し前にシン
しかし、実は、彼らもかんべえ氏も180度間違っている。なぜなら「賃上げ」という考え方そのものが間違っているからだ。 賃上げ、という言葉にこだわり続ける限り、日本の賃金は上がらない。アメリカには、賃上げという概念が存在しない。だから、賃金は上がるのだ。 では「賃上げ」の何が間違いか。賃金は、政府が上げるものではもちろんないが、企業が上げるものでもないのである。 「賃上げ」は、空から降ってこないし、上からも降ってこない。「お上」からも、そして、経営者からのお慈悲で降って来るものでもないのである。それは、労働者が自らつかみ取るものなのである。経営者と交渉して、労働者が払わせるものなのである。 「資本よりも労働者が経営には不可欠だ」「より経営に役に立つ」と、経営者に思わせ、払わざるをえないようにして、初めて得られるものなのだ。したがって、日本の賃金が低いのは、労働者が、この闘争を「サボっているから
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戦争では「物量が物を言う」。これが軍幹部らの常識だ。 だが、ヨーロッパにおいて1945年以来で最大の地上戦となったウラジーミル・プーチン・ロシア大統領のウクライナ侵攻から2週間が経過し、他国が恐れ、見習うべきとされてきたロシア軍のイメージは砕け散った。 ウクライナ軍はあらゆる面でロシア軍に見劣りしているにもかかわらず、敵の進軍をどうにか食い止めている。アメリカ当局によると、ウクライナ兵に殺されたロシア兵の数は少なく見積もっても3月7日時点で3000人を超えた。 ウクライナはロシア軍の空挺部隊を乗せた輸送機を撃ち落とし、ヘリコプターを撃墜、アメリカの対戦車ミサイルとトルコが開発した攻撃用ドローンを使ってロシア軍の車列に穴を開けていると、アメリカの当局者は情報機関の分析を引き合いに出して語った。 自軍の車両を破壊するロシア兵 ロシア兵の士気は低く、燃料不足や食料不足にも悩まされている。アメリカ
今や転職は、若い人だけのものではない。「70歳定年法」によってシニア層に対する企業の追い出しが加速することを考えると、役職定年を迎える40〜50代、定年後の再就職を目指す60歳以降の人にも関わってくる。転職市場の現状を知っておくことは、「定年格差」を乗り越えるために不可欠だ。 昨今、転職市場は「売り手市場」といわれてきた。少子高齢化で生産年齢人口が減り続け、慢性的な人手不足を抱えているからだ。しかし、コロナ禍が状況を変えた。 観光、飲食、インバウンドなどをはじめとした多くの産業が売り上げ・利益を減らし、当然のように採用を控えたからだ。パーソルキャリアの調査によると、コロナ禍がはじまった2020年の転職者数は319万人。前年に比べて約1割減らすことになった。 もっとも、新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまった2021年の春を境にこの数字は回復基調に入っているという。 背景にあるのは、コロ
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緊急事態宣言が解除された後も、東京では新型コロナウイルスの新たな感染者が100人を超すなど、日本では「ウィズコロナ」の生活に入っている。こうした中で、今後は以前にも増して、2拠点生活や田舎への移住を考える人が増えそうだ。実際、今年1月に三重県の山奥に移住した筆者のところにも、都会から田舎に移り住みたいという声や相談が増えている。 “脱都会”の動きを後押ししそうなのが、働き方や人々の意識の大きな変化だ。一部の仕事は、リモートワークによって、満員電車に乗って都会の会社に通勤する必要がないことが明らかになった。 もう1つは、コロナウイルスによる社会環境や生活スタイルが激変したことにより、生き方自体を見つめ直し、憧れだった田舎暮らしをしたり、世の中の雑事に追われずにのんびり暮らしたりしたいと考える人が増えていることだろう。 今年初め、長年の夢をかなえて神奈川県から三重県の山村に移住した筆者が、短期
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