2010年度予算編成で、診療報酬などについて協議にのぞむ長妻昭厚生労働相、藤井裕久財務相、菅直人副総理兼国家戦略相(左から)=23日、東京・霞が関の財務省 鳩山内閣は23日、2010年度予算案の概要を固めた。診療報酬は10年ぶりに引き上げ、現行の児童手当制度を温存して「子ども手当」の一部と見なし、地方自治体や企業の負担を求める。地方交付税も前年度より約1兆円増。一般会計の総額は過去最大の約92兆円にのぼる見通しだ。 マニフェスト(政権公約)項目の調整役だった菅直人副総理兼国家戦略相と、藤井裕久財務相が、担当閣僚らと相次いで協議して決めた。 制度設計が難航してきた「子ども手当」は、国、自治体、企業の3者が費用を分担することで決着した。10年度に必要な2.3兆円のうち、児童手当制度をそのまま残すことで、自治体と企業に計7550億円の負担を求める。国は残る約1.5兆円を出す。11年度以降の