運転再開直後の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で6、7の両日、原子炉内の放射能漏れ検出器の警報が鳴った問題について、安全管理を監督する経済産業省原子力安全・保安院は7日午後、検出器の不具合が誤警報につながった可能性が高いとの見解を示した。事業主体の日本原子力研究開発機構は同日の会見で、事実関係の公表が遅れたことについて「速やかに情報を出さず、反省している」と謝罪した。 保安院などによると、警報が鳴ったのは計3台ある検出器のうち1台。放射性物質の漏れについて異常は認められず、この1台の不具合が原因とみられる。機構は今後、残りの2台で監視するという。 機構と保安院は運転再開を控えた4月、軽微なトラブルでも速やかに公表すると取り決めていた。2度目の警報が鳴った直後の7日午前10時すぎ、保安院は機構に対し「速やかに公表すべきだ」と指摘。しかし、機構が地元自治体や報道各社に公表したのは