満腹感を起こすホルモン、インスリンによる信号が脳に届く新たな経路を自治医科大などの研究チームが発見した。この経路が食欲抑制作用に関わっている可能性があるという。 インスリンは血糖値を下げるほか、物を食べたときに脳の神経細胞を活性化させ、満腹感を起こす。膵臓(すいぞう)から分泌された後、血液を介して脳に伝わる経路は知られていたが、膵臓付近の迷走神経に結合して電気信号として脳に伝わる経路があることをマウスで発見した。肥満や過食になるマウスはこの経路が機能していなかった。 関連記事牛・豚肉好む男性、糖尿病発症の危険4割増 国立がん研(6/3)太ってなくても糖尿病注意「日本人は発症しやすい体質」 米大チーム研究(5/24)食べる順、「まず野菜」がおすすめ 血糖値抑制に効果(2/23)