サンマ漁、国際管理へ一歩=漁業条約を国会承認 サンマ漁、国際管理へ一歩=漁業条約を国会承認 衆院は24日の本会議で、北太平洋の公海におけるサンマやクサカリツボダイなどの漁業を国際的に規制・管理する機関を新設する「北太平洋公海漁業条約」の締結を承認した。参院は19日に承認済み。国会手続きの完了を受けて政府は批准手続きを速やかに進める構え。ただ、同条約の発効は署名国5カ国のうち4カ国の批准が必要だが、まだ批准したとの報告はどの国からもなく、日本政府は他の署名国にも批准を働き掛け、来年中にも発効にこぎ着けたい考えだ。 関係漁業国間の協議は、米ハワイ諸島北西の「天皇海山海域」の海洋生態系保護に向け国連が底引き網漁の規制を促したのをきっかけに2006年にスタート。同海域が、干物にするクサカリツボダイなど海底近くの魚を捕る日本の底引き網漁船の重要漁場となっているため、日本が新機関設立の協議を主導した