東京タワーやビジネス街・新橋を抱える警視庁愛宕署(東京都港区)管内で、署の呼びかけで企業や団体が資金を出し合い、管内全域の街頭に防犯カメラを設置する計画が進んでいる。二千万円を調達して来春に五十台を設置し、将来は一億円以上を集めて三百台を目標としている。都内に百二カ所ある警察署の管内で歓楽街や商店街などエリアを限定したカメラの設置はあるが、管内全域の街頭をくまなく対象にして設置するのは初めて。 (末松茂永) 計画の主体は五月中旬に発足した「愛宕防犯カメラ設置協議会」(曲谷(まがたに)健一会長)。地元企業や建設、パチンコ店などの業界団体、交通安全、防犯などの各協会に加え、管内の連合町会で構成する。