「クーデター記念日」で軍式典=ブラジル大統領、歴史修正? 2019年03月27日14時17分 ブラジルのボルソナロ大統領=1月1日、ブラジリア(EPA時事) 【サンパウロ時事】ブラジルのボルソナロ大統領は、同国の軍事独裁政権(1964~85年)樹立のきっかけとなったクーデターの発生から55年となる31日に各地で軍の「記念式典」を行うことを決めた。大統領府報道官が25日明らかにした。極右のボルソナロ氏は軍人出身で、軍政に肯定的な発言を繰り返しており、波紋を呼びそうだ。 報道官は「大統領は64年3月31日の出来事についてクーデターではなく、社会全体が国の危機を認識し、市民と軍が一体となって国の方向を正したと考えている」と指摘。大統領が、クーデターが国民を悪政から救ったと認識していることを示した。 これに対し、連邦検察の市民権保護当局は「独裁体制を祝うことは、重大な人権侵害の罪を犯した違憲体制を