ネットでよく使われる「論破」という言葉が、現実の社会でも広がっています。妥協点や落としどころを探るのではなく、相手を言い負かすやり方ですが、排他的できついイメージもあります。立憲民主党きっての論客として数々の国会論戦を繰り広げた辻元清美さん。衆院選で落選したいま、「論破」についてどう思うかを聞きました。 ――政治に「論破」は必要ですか? 「若い頃は論破にこだわっていました。でも、衆院議員として経験を積むに従って、国会では、論破型よりも説得型だったり、相手を納得させる姿勢だったりが大事だと思うようになりました」 「ただ、国会ではどうしても論破が必要な時があります。その際に大切なのは、言葉ではなく、ファクト(事実)で論破するということだと思います」 ――どういうことですか。