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ブックマーク / ameblo.jp/rintaro-o (24)

  • 緒方林太郎『東京オリンピックとフランス刑法』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 JOCの竹田会長が、昨年12月10日にフランスで起訴(mise en examen)されていた、とル・モンドが報じています。東京オリンピック招致の際、国際陸連ディアック会長への贈賄の嫌疑でしょう。 便宜的に「起訴」と訳しましたが、当はちょっと語感が違います(なので、以下はフランス語表記のまま書きます。)。まだ、正式な裁判が起こされているわけではありません。この「mise en examen」というのは、重大事件に際して、検事は裁判所の予審判事(juge d'instruction)に犯罪捜査に相当する予審を請求する事が出来るというものです。予審判事は警察に証拠を収集させ、被疑者を尋問し、事件を解明して正式な裁判を開くかどうかを決めます

    緒方林太郎『東京オリンピックとフランス刑法』
  • 緒方林太郎『えも言われぬ危機感』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 昨年末、報道された「昨年の出生数が977,000人から941,000人に減少した。」という報道に衝撃を受けました。更に衝撃を受けたのが、それ程大きくは報じられたりされず、報道の特集が少なかった事です。私はえも言われぬ危機感を持ちました。 一年で3.7%近い出生数減少です。とてつもない数字です。このトレンドが今年も続くとは信じたくありませんが、同じ率で減少していくと仮定すると、すぐに80万人くらいになります。また、そろそろ45歳の私は団塊ジュニア世代で、同世代はたしか210万人近い出生数ではなかったかと記憶しています。それと比べると、昨年は私の世代の45%くらいしか出生していない事になります。 私は日の抱える数多くの問題の根源は「人口減

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  • 緒方林太郎『2015年フランス地方議会選挙(概要と評価)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 フランスの地方議会選挙は、最終的には右派7地方、左派5地方、地方政党1地方(コルシカ)で決着しました。極右国民戦線は一つも取れませんでした。第一回投票が終わった時点で、私は「2つくらいは行くかもしれない」と思っていたのですが、見事に外してしまいました。 まず、フランスの「地方」という概念から少し説明すると、とてもザックリ言うと「道州制」の「道州」だと思っていただければと思います。フランスの地方自治制度は三層構造。「市町村(commune)」、「県(departement)」、「地方(region)」です。ただ、市町村というのは、日でイメージするものよりも小さいです。人数が100人以下の市町村などザラにあります。人口7000万弱のフラン

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  • 緒方林太郎『質問の仕方』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 国会が終わりましたね。色々と思いはあるのですが、今国会で出された衆議院 、参議院 の質問主意書のページを見ていて気付いたことがありました。 質問主意書というのは、国会議員であれば誰でも出せる文書質問でして(しかし与党議員は出さない)、形式上は国会議長から内閣総理大臣に対して質問が提出され、答弁も内閣総理大臣から国会議長に戻って来るということで権威が極めて高いものです。活用している方は活用しているし、出さない方は全く出していません(あまり、存在を意識していない国会議員もいるようです。)。 私が気付いたことというのは「惜しい!」ということです。なかなか質問の着眼点はいいのだけど、ほとんどロクな答弁が返ってきていないということです。正に木で鼻

    緒方林太郎『質問の仕方』
  • 緒方林太郎『象牙の取れる海岸』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 サッカー・ワールド・カップで、途端にコートジボアールという国に注目が集まりましたね。一昔前は、日でも「象牙海岸」と呼んでいたのですが、数年前から「(フランス語の)Cote d'Ivoireが正式名称だ。(英語の)Ivory Coastはダメ。」と言い始めてから、日もそのまま邦訳することなく「コートジボアール」と呼ぶようになりました。 1999年にクーデターがある前は、フランス語圏西アフリカでは最も発展している国でした。石油、カカオ等、豊かな自然と資源で伸びている国でした。経済首都のアビジャンは大都会です。私の住んでいたセネガルとコートジボアールが、何となくフランス語圏西アフリカの中では「ちょっと先に出た存在」でして、しかし、経済的に

    緒方林太郎『象牙の取れる海岸』
    emiladamas
    emiladamas 2014/07/05
    「Ivoirite(イヴォワリテ)」という概念を導入します・・・「コートジボアールの大統領選挙に出る者は、両親共にコートジボアール出身でなくてはならない。そして、選挙前5年はコートジボアールに住んでなくてはならな
  • 緒方林太郎『慰安婦問題報告書』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 いわゆる「慰安婦問題」に関する河野談話についての報告書、読みました(ココ )。感想は「河野元議長と同じ。すべて正しいし、引くべきところも足すべきところもない。」というものです。 私が外務省入省時、最初に出会った案件が、この談話を受けて進められた「平和友好交流計画」でした。右も左も分からないし、単にコピー取りと清書係でしたけど、何となく大きな話が動いていることだけは感じました。ヘマの連続で、上司に何度も怒られたことがとても記憶に残っています。 ところで、私が良く分からないのが、「何故、この程度の報告書を大騒ぎするのだろうか。」ということです。何度読んでも、大騒ぎする要素がないのです。別に談話の内容を否定しているわけではありません。韓国側が

    緒方林太郎『慰安婦問題報告書』
    emiladamas
    emiladamas 2014/07/05
    ”感想は「河野元議長と同じ。すべて正しいし、引くべきところも足すべきところもない。」というものです。”
  • 緒方林太郎『あえて、少し水を掛ける議論』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 私が外務省時代に「優秀なんだけど、どうしても親近感を覚えない。」というカテゴリーの方がいました。それは「(結構厳し目の)途上国の経験がない」方です。最近、エース級の方にそういう人が増えているのではないかというのが気になります。 特に私自身が西アフリカのセネガルを2年経験したことから、そう思います。フランスで研修した後、私は積極的にセネガルに手を挙げました。理由は「研修後、すぐに日に戻るのはもったいない。」というのと「若い内(当時24歳)にアフリカ在勤するのはきっと良い経験があるに違いない。」と思ったからです。外務公務員採用一種試験による採用同期で、在外研修後に途上国に行ったのは当に少数でした。その中でも、外務省内部に存在する、勤務地

    緒方林太郎『あえて、少し水を掛ける議論』
  • 緒方林太郎『極右と日本』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 日ではさすがに関心を呼びませんけど、フランスで統一地方選挙が行われました。結果は与党の若干の退潮傾向と極右国民戦線の大躍進です。最初に解説をして、後半は日との関係で思う事を書いていきます。 まず、フランスの統一地方選挙について説明します。とても特徴的なのです。 ● 自治体の数が無茶苦茶に多い:なんと37000弱あります。歴史的な経緯から、自治体の数が多く、その中の大半はとても小さな自治体です。なんと人口1人の自治体(南仏のRochefourchatという町)もあります。多分、私が住んでいる北九州市八幡西区の穴生地域だけで既にまあまあな規模の自治体と言えるくらいです。 ● 選挙は二回投票:一回目で過半数に行かなければ、得票率が10%を

    緒方林太郎『極右と日本』
    emiladamas
    emiladamas 2014/03/26
    ”日本で極右的な勢力が、ドブ板選挙をやって地方で伸長してきたら要注意” 近隣の政治家を連想した
  • 緒方林太郎『防衛駐在官増』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 アフリカの大使館に防衛駐在官を増やすとの報道がありました。現在の配属はエジプト、スーダンですが、これに加え、新規の配属先はモロッコ、アルジェリア、ジブチ、エチオピア、ケニア、ナイジェリア、南アフリカとなるそうです。それぞれに理由がある国です。個人的には、私が在勤していた西アフリカが弱いかなと思いますけども、増やすことは大事な一歩です。 まず、国連安保理の議題のかなりのものはアフリカ関係です。紛争国でPKOをどうするか等の判断をする際は絶対にプロの眼が必要です。私が現地でPKOの機能強化関係の会議に行ったことがありましたけども、正直、専門用語(特に略語)が多くて難儀しました。装備を見てもよく分かりませんし、説明を咀嚼するだけで精一杯でした

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  • 緒方林太郎『極右がやってくる?』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 フランスのブリニョール市で行われた県議会選挙補選で、極右国民戦線が圧勝していました。右派、左派が大同団結して戦っても、極右が勝ったということで話題になっています。 フランスでは市議選はリスト方式の比例代表なので、国民戦線が議席を持つことが比較的容易なのですが、県議選は小選挙区制(二回投票)ということもあり、なかなか県議会に議席を持つことが難しかったのです。そんな中、一回目投票で国民戦線、右派が上位2位に残り、3位であった左派は二回目の決選投票では右派に投票する共同戦線(front republicain)を張ったにもかかわらず、極右国民戦線が圧勝していました。しかも、投票率が(県議選にしては)比較的高い中での勝利です。 簡単に言うと、右

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  • 緒方林太郎『失言』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 フランスのフランソワ・フィヨン前首相が失言でボコボコに叩かれています。インタビューで「地方議会選挙において決選投票で左派社会党と極右国民戦線が残った時には、『最も党派色の強くない方』に投票すべき」と述べたことが叩かれています(フランスの選挙は二回投票制でして、基的には一回目で上位2名となった者が決選投票をします。)。 これまで、右派はそういう事態には「どちらもダメ」というのが公的ポジションでした。しかし、この発言は(意味不明なところもあるのですけど)極右国民戦線を肯定するかのようなふうにも聞こえてしまうということで批判されています。党首のフランソワ・コペからは「極右に擦り寄っているというふうに、左派社会党から議論を吹っ掛けられたら選挙

    緒方林太郎『失言』
    emiladamas
    emiladamas 2013/11/05
    フランス前首相の失言
  • 緒方林太郎『もっと注目してもいいはずの話』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 アルジェリアのイナメナスでの事件から7ヶ月くらいが経ちました。あの事件は、とても雑に言うと大体こんな感じでした。 ● 元を辿れば騒乱のリビアから流れてきた重火器を持つイスラム主義者がサハラ砂漠に流れ込んできた。 ● マリ北部には少数民族トゥアレグ族がいて、かねてから中央政府とは対立していた。マリ正規軍は押され気味のため、装備等で資金不足の政府に不満をためていた。 ● イスラム主義者がトゥアレグ族に寄生するかたちで、マリ北部で分離独立運動を起こした。イスラム主義者の持ち込んだ重火器の威力が発揮され、マリ軍は一敗地に塗れた。逆に首都バマコでは軍が政府の無力に不満を持ち、クーデターを起こした。 ● マリ全体が機能不全を起こす中、マリ北部からサ

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  • 緒方林太郎『候補経験者のホンネ』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 衆議院選挙に2回出たものとして、選挙活動の中で「これはできれば禁止してほしい」というものと、「これは解禁してほしい」と思うものがあります。それぞれたくさんあるのですけど、代表的なものを挙げていきます。 ○ 禁止してほしいもの 筆頭は「街宣車による流し街宣」です。あれはなかなか難しくて、特に三交代で夜勤の方が多いこの北九州ではよく「寝てるんだ、うるさい!」とお叱りをいただくことがあります。私の父も三交代の時期があり、昼間に家でドタドタ遊んでいると、父親からガツンとやられたことがあるので、その感覚はよく分かります。しかし、その一方で街宣車で回らないと「うちの地域には街宣車が来なかった」とお叱りを受けることもあります。 あれは結構コストが掛か

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  • 緒方林太郎『(議会での)質問の仕方』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最近、ちょっと驚いたのが、何名かの地方自治体議員の方からこのエントリー について「タメになった」と言われたことです。と言っても内容ではなく、質問の手法についてです。昔、役所にいて各省協議をする際の手法をそのまま書いただけなのです。あまりエラそうになってはいけませんけども、大体、私は以下のような発想でいます。 基的な発想は「逃げ道を塞ぐ」ということです。「なんだ、たったそれだけか」と思われるでしょう。しかし、徹底的に逃げ道を塞ぐように誘導していくのは結構論理立てが必要です。そのストーリー作りさえ成功すれば、後はそのために逃げ道を塞いでいくためのツールを探すことになります。 私は法文官僚だったせいもあり、ともかく公開されている情報からちょ

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  • 緒方林太郎『テロ掃討の難しさ』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 正確なことは分からないのですけども、報道を見ているとマリ政府と(マリに軍事介入している)フランス政府との間に少し齟齬が生じ始めているようです。北アフリカ及びサハラ砂漠におけるテロ対策ということで重要なポイントになっています。 簡単に言うと、対トゥアレグ族でどういう姿勢を取るかということです。フランス政府はテロリスト掃討のためには、トゥアレグ族との協力が必要になってくると判断しているようです。私が以前書いたように、サハラ砂漠に広く住む、国を持たない民トゥアレグ族が貧困にあえぎ不安定なうちはどうしてもそこにテロ行為を生業とするイスラム主義者が巣ってしまうわけです。今後、更に掃討を進めるに際しては情報面、現地での協力体制を構築していかなくて

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  • 緒方林太郎『マリ、アルジェリア情勢』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 マリのクーデター、そして、その後、イスラム勢力AQMI(Al-Qaida au Maghreb Islamique)によるマリ北部地域の制圧、フランス軍の空爆、アルジェリアへの波及と、非常に西アフリカ情勢が大荒れです。マリのクーデターについては、昨年このようなエントリー を書いていました。ついでに現地の世界遺産関係でもこのようなエントリー を書いていました。かつて、セネガル大使館勤務時にマリ担当として幾度となく首都バマコを始めとして出張した身としては残念でなりません。今回、アルジェリア南東部イン・アメナスでの人質事件では41名とも言われる関係者が人質に取られています。いち早く安全に救出されることを、遠く北九州市の地から祈るばかりです。

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  • 緒方林太郎『フランス社会党の経験』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 今回、私が所属する民主党は負けました。それも歴史的な惨敗です。ただ、私は自分の敗北を党のせいにすることはいたしません。全国的に見れば逆風の中でも小選挙区で勝ってきている人がいるわけですから、その方々にあって、私になかったものがある、ただそれだけのことです。 今回の敗北を経験して、ちょっと思ったのはフランス社会党が1993年総選挙で大敗北した時のことと似ているのかもしれないなということです。社会党政権である第二次ミッテラン政権(1988-1995)ではミッシェル・ロカール、エディット・クレッソン、ピエール・ベレゴヴォワという3人の首相を経て、1993年の総選挙で大敗します。国民議会(下院)での議席を260から53まで減らすという正に惨敗で

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  • 緒方林太郎『公益法人改革(置き土産)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 今となってはもう日の目を見ることもないでしょうが、私は「公益法人改革」について相当に詰めた議論を行い、以下のような方針を書き上げてきました。これは行政関係部局や国会の法制局ともかなり激論をしながら作ったものです。 これは法改正がなくてもやれる内容を盛り込んでいます。最後の最後のところで、これを閣議決定する方向性を付けたかったのですが、解散で実現しませんでした。心血を注いで作りこんできただけに結構な自信作です。 ゴチャゴチャしたことが書かれていますが、内容的には色々なものが盛り込まれています。天下り、内部留保、会費、検査事務、調達等、これくらいの規制が閣議決定でかかれば、間違いなく公益法人をめぐる様々なことが変わるでしょう。ポイントは最後

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  • 緒方林太郎『欧州左派の通商論』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最近、フランス左派のイデオローグとして有名なエマニュエル・トッドのを何冊か読んでいます。トッドが一番有名になったのは、たしか1970年代にソ連の乳児死亡率が高いことから分析を進めて、ソ連という国が長持ちしないということを予想した「最後の転落(la chute finale)」ですね。このは邦訳されていないと思いますが、世界的には非常に注目された著作です。 最近では「帝国以後(Apres l'Empire)」が有名ですね。アメリカの衰退を予言したで、当時、イラク問題で米欧対立があったこともあってか、独仏では特によく売れました。これは今、読んでもなかなか面白いので是非お勧めしたいと思います。 ただ、私はどちらかと言うと、「帝国以後」よ

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  • 緒方林太郎『マリのクーデター』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 マリでクーデターが起こってかなりの時間が過ぎました。セネガル在勤時に10回以上、出張で行った国ですから特別の思いがあります。 数か月前にこういうエントリー を書いていただけにとても残念です。大統領のアマドゥ・トゥマニ・トゥーレ(ATT)は国父として尊敬されていたことは事実です。任期はあと1ヶ月ちょっとでした。何もこんなタイミングでクーデターを起こさなくてもいいのにと残念になります。 ATT自体、丁度20年前にクーデターを起こしたことがあります。ただ、当時とは全然状況が違って、その時の大統領のムーサ・トラオレは強権政治と拷問、虐待等で国民の人気を失っていました。それをひっくり返したATTはむしろ国民的ヒーローでした。しかも、その後すぐに民

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