9日午後1時50分ごろ、滋賀県甲良町北落の犬上川右岸で、行方不明の男性を捜索していた親族らが、草むらで遺体を見つけ、110番した。滋賀県警彦根署は、遺体はこの男性の可能性もあるとみて、身元の特定を急いでいる。 同署によると、遺体は男性で身長165センチくらい。年齢は不詳。緑色の釣り用ベストや長靴などを身に着けていたという。
9日午後1時50分ごろ、滋賀県甲良町北落の犬上川右岸で、行方不明の男性を捜索していた親族らが、草むらで遺体を見つけ、110番した。滋賀県警彦根署は、遺体はこの男性の可能性もあるとみて、身元の特定を急いでいる。 同署によると、遺体は男性で身長165センチくらい。年齢は不詳。緑色の釣り用ベストや長靴などを身に着けていたという。
戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に対し、陸軍が「虹波」(こうは)と名付けた薬剤を投与する人体実験を行い、9人が死亡したことを示す文書群を、同園が初めて開示した。同園での人体実験で死者が出ていたことは知られているが、1次資料の全容が明らかになったのは初めて。死者や重体患者が相次いでも軍嘱託の医学者たちが投与を続けたことが記されており、専門家は「当時の医学倫理に照らしても残酷な人体実験で、文書群を検証すべき」と話している。 京都新聞社と熊本日日新聞社が情報公開請求した。虹波は写真の増感材として開発された感光色素を合成した薬剤。防衛研究所戦史研究センター(東京都)所蔵の旧陸軍資料によると、虹波の研究目的は「戦闘に必要なる人体諸機能の増進」「極寒地作戦における耐寒機能向上」などとされている。実験は機密軍事研究の一環だった。 今回開示された恵楓園の虹波関係簿冊は25点
二之湯智国家公安委員長は26日の閣議後会見で、2018年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体が開催した京都府のイベントで実行委員長を務めていたことを認めた。 二之湯氏は、京都市内にある自身の事務所近くに旧統一教会の事務所があるといい、「政治家はいろいろなお付き合いがある。平和の祭典、運動を起こすのでちょっと名前を貸してほしいというので貸した」と述べた。旧統一教会の会員であることは否定し、教義自体も「よく知らない」とした。 二之湯氏が「事実」と認めたイベントは、旧統一教会系の非政府組織が推進する世界的な友好親善プロジェクトである「ピースロード」。当日に参加したことも認め、「京都市が最後のゴール地点だったかな。そこで人が集まっていたので、一言お話をさせてもらった」と話した。 二之湯氏は参院京都選挙区選出の議員を3期務め、25日に議員任期満了を迎えた。引き続き国家公安委員長や内閣府特命
自民党滋賀県連が県選管委員長の政治団体「世古正後援会」に支出した寄付金の振込明細書。2018年と20年にそれぞれ30万円を金融機関から振り込んでいる 滋賀県選挙管理委員会の委員長で元自民党県議の世古正氏が代表を務める政治団体「世古正後援会」が、2018年と20年に自民県連から計60万円の寄付を受けていたことが、政治資金収支報告書から分かった。世古氏は「法的に問題はない」としている。「公正な識見」が求められる選管委員長が特定の政党から寄付を受けていることについて、識者は「県民の選管への信頼を大きく損ない、選挙自体が成り立たなくなる恐れも出てくる」と問題視する。 県選管が公表する自民県連の収支報告書には、18年10月5日と20年9月23日の2回にわたり、世古氏の後援会に30万円ずつ寄付したとの記載がある。京都新聞社が入手した振込明細書によると、いずれも自民県連が金融機関から後援会の口座に振り込
自民党京都府連が国政選挙の前に党所属の府議、京都市議に支出している政治資金が選挙活動への実質的な対価となっている可能性があることが9日、府連などへの取材で分かった。府連は「正当な政治活動」と主張するが、京都新聞社が入手した府連の内部文書では「候補者がダイレクトに議員に交付すれば公職選挙法上は買収になるので、(府連を経由した)マネーロンダリング(資金洗浄)」と明記している。識者は「当事者の認識次第では買収に当たる可能性がある」と指摘する。 資金は、府連が「交付金」などの名目で府議、京都市議が代表を務める党支部などに支出している。府連によると、直近では衆院選直前の昨年10月初め、各50万円を口座振り込みで支払った。府連は「岸田文雄党総裁の就任を受け、党ポスターの張り替えや機関紙配布などの党勢拡大活動への原資」と説明する。 一方、2014年に府連で作成されたとみられる事務引き継ぎの内部文書による
生活保護利用者が全国や京都府の平均と比べ大幅に減少している京都府亀岡市で10月、市民団体の集会「市の生活保護行政を考えるつどい」が開かれた。弁護士や研究者らが講演し、特に母子世帯などでの大幅な減少を問題視した。調査団も結成され、関係者への聞き取りなどを通して実態を調べ、市や府に改善を要請していく。 集会では、調査団共同代表に就いた生活保護問題対策全国会議代表幹事の尾藤廣喜弁護士が、保護申請数を抑制する「水際対策」により北九州市で餓死や自殺が相次いだ過去の事例を説明した。同市では当時、他都市と比べ母子家庭の生活保護利用が極めて少なかったなど、異常な保護行政がデータに表れることを例示した。 その上で亀岡市では2019年度の「母子世帯」と、主に稼働年齢(15~64歳)世帯とみられる「その他世帯」の利用が15年度比で半減していると指摘。全国動向と比べても大幅に減少していることから「北九州と同じ。母
滋賀県議会の本会議で西山さんに対する不適切な表現を謝罪し、頭を下げる県警の滝澤本部長(2021年9月28日午前10時37分、大津市・県議会議場) 滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡る再審で無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(41)=彦根市=が国と滋賀県に計約4300万円を求めた国家賠償請求訴訟を巡り、県側の訴訟実務を担う滋賀県警が無罪判決を否定する内容の準備書面を提出した問題で、県警の滝澤依子本部長は28日、県議会本会議で「書面の表現に不十分な点があり、西山さんをはじめ関係者の心情を害したことについて、県警を代表しておわび申し上げる」と謝罪し、訂正する方針を示した。 滝澤本部長は一般質問で同問題について見解を問われた。県警が大津地裁に提出した準備書面に「患者を心肺停止状態に陥らせたのは原告」などと、西山さんを犯人視する記述をしたことについて「再審で無罪判決が確定したことを県警
「高齢者を紹介するのは難しい」。京都市右京区の女性(71)は、市内の不動産店が告げた一言にがくぜんとした。 約40年連れ添った夫は2年前に亡くなった。持ち家で息子夫婦と暮らしていたが今年1月、家を出ることを決めた。「すぐに新居は決まるだろう」。そう考えていたが現実は違った。 片足に持病があり、エレベーター付き物件をインターネットで探し、不動産店に連絡を取った。「そこは大家さんが受け入れてくれない」「1人暮らしは何かあったら困る」-。見つけた二十数戸は高齢を理由に全て拒否された。 家賃の安い公営住宅への入居も考えた。しかし、住み慣れた地域にはなく、諦めた。物件を探して約1カ月半。ようやく知人の不動産店が紹介した1DKのアパートに入居できた。 収入は国民年金と夫の遺族年金から介護保険料が天引きされて月約14万円。6万5千円の家賃は重くのしかかる。生活費を支払うと残りはほぼゼロ。食費は1日千円以
国際日本文化研究センター(京都市西京区)の助教だった呉座勇一氏が会員制交流サイト(SNS)上で不適切な発言を繰り返していた問題で、人事権を持つ人間文化研究機構(東京)が停職1カ月の懲戒処分を行っていたことが、20日までにわかった。処分は9月13日付。 呉座氏は、ベストセラー「応仁の乱」などで知られる若手研究者。公開範囲を限定した個人のツイッターアカウントで、別機関に所属するフェミニズム研究者の女性をおとしめるような投稿を長期にわたって続けていたことが3月に発覚し、来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証担当を降板していた。10月から日文研の非常勤の機関研究員となっている。 日文研の井上章一所長は「被害を受けられた方々、また不快な思いを抱かれた方々に対し、改めて心よりお詫び申し上げます」などとするコメントをホームページ上に掲載した。
滋賀県警彦根署の男性署長が警察庁に出向中、性的な発言などを繰り返し受け抑うつ状態になったとして元同僚の女性警視が損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。 筒井建夫裁判長は男性が職場の懇親会でズボンを脱いで下着を露出させたり男性性器に言及するなどしたことは認めたものの「不快感を与えるおそれはあるが、原告の人格権を侵害する違法行為とまではいえない」として請求を棄却した。 判決によると、男性は2014年3月に警察庁に出向。女性が15年1月、職場や歓送迎会で性的な発言を受けたとして上司に訴え、抑うつ状態と診断された。警察庁は17年3月、セクハラを認め、国家公務員災害補償法に基づく公務災害に認定している。 訴訟では警察庁の調査や公務災害認定の報告書が証拠提出されたが、筒井裁判長は「第三者から聴取した部分が黒塗り(非開示)で、(男性の)どの言動がセクハラと認められたか分からない」と指摘し
痴漢や盗撮防止の啓発物に、丈の短いスカートの女性を描いたり、「泣き寝入りしないで」の標語を入れたりするのって、少し変じゃない? 京都女子大(京都市東山区)の学生たちが京都府警の発信の仕方に対し、「被害者を苦しめる描写が潜んでいる」と訴えた。府警はこの指摘を受け入れ、学生に協力をあおいで新たなポスターを作成した。思い込みを排し、学生が描いたポスターとは-。 ■従来のポスター、どこが問題なのだろう 昨秋、京女大の市川ひろみ教授(国際関係・平和研究)は、JR京都駅の電光掲示板を見て違和感を抱いた。痴漢防止を呼び掛ける内容で、短いスカート姿の女性が被害に遭うイラストや、「混雑する扉付近は避けましょう!」という標語が表示されていた。大学の授業で取り上げ、「『おかしい』と声を上げてみない?」と投げ掛けると、関心を持った女子学生9人が集まった。 京都府警は昨年9月から、この図柄や標語を用いて電光掲示板や
琵琶湖岸に打ち上がったアユの死骸。より高い密度で散乱している場所もあり、周辺には腐敗臭が漂う(滋賀県高島市今津町浜分) 滋賀県高島市の琵琶湖岸にアユの死骸が大量に漂着している。県水産課によると、産卵を終え力尽きた親アユたちとみられ、環境の悪化や病気などが原因ではないという。周辺には腐敗臭が漂う所もあり、近くの住民は「この時期にこんなにたくさんのアユが流れ着くのは初めて。においが気になる」と話している。 漂着しているのは、今津町南新保の石田川河口からマキノ町知内の知内川河口に至る南北約5キロの湖岸一帯。主に体長10~12センチほどのアユで、湖面にも水草に絡まって多くの死骸が漂っている。 アユは秋の産卵期を迎えており、市内には石田川、知内川や安曇川など琵琶湖から遡上(そじょう)し、産卵する川が多くある。産卵後、約1年で寿命を終えるため、県水産課は「今年はまとまった雨が降る機会があったため、川の
自民党京都府連は4日、次期衆院選の京都1区に立候補せず、今期限りでの政界引退を表明した伊吹文明元衆院議長(83)の後継として、元総務省地域自立応援課地域振興室長の勝目康氏(47)=同日付で退職=を擁立すると発表した。 府連が京都市上京区の府庁で開いた会見で、勝目氏は「(総務省で)国と地方行政の最前線にいた立場から、新型コロナウイルスの収束と経済再生に取り組んでいきたい」と述べた。 勝目氏は京都市出身で東京大卒。1997年に自治省(現総務省)に入省し、財務調査課理事官や消防庁総務課理事官を経て、2017年から20年まで京都府で府民生活部長、総務部長を務めた。 京都1区では、伊吹氏が先月28日に政界引退を表明。後継選びは伊吹氏が主導する形で、京都ゆかりの官僚を軸に選考してきた。 会見に同席した伊吹氏は勝目氏を選んだ理由について「単にお役人というだけでは駄目で、財政や地方行政に通じていないといけ
23日午前10時40分ごろ、滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で訓練中に発射された120ミリ迫撃砲弾1発が敷地境界を越え、西に約1キロ離れた山林に落下した。陸自今津駐屯地(同市今津町)と高島市が発表した。けが人や被害の情報はないという。着弾地点は特定できておらず、陸自中部方面総監部が確認作業を続けている。 同日午後6時から今津駐屯地で記者会見した同総監部広報室長の持留顕1佐は、迫撃砲に装填(そうてん)する砲弾を準備する際、装着する火薬の量を誤ったことが原因と推定されると述べた。同演習場では2018年11月にも訓練で発射した81ミリ迫撃砲弾1発が敷地外に落下し、近くに止まっていた住民の乗用車が破損するなど、過去6年で今回を含め4件の場外着弾事案が続いており、持留1佐は「あってはならないこと。不安に思う市民も多いので、きちんと事実を知らせたい。大変ご迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪
聖火リレーが行われた京都府亀岡市の府立京都スタジアム(サンガスタジアム京セラ)では、外周に掲げられているスタジアム名を示す大看板のうち、チーム名と企業名が黒い幕で覆われた。五輪スポンサー企業以外の企業名を伏せるよう、大会組織委員会から指示を受けた措置。26日のリレーが終わるまでスタジアムを象徴する「サンガ」と「京セラ」の名が消える。 スタジアム名は京セラが年1億円、20年で計20億円を支払う契約で命名した。昨年1月の完成以来、スタジアム北側と南側に幅約25メートルの大きさで「SANGA STADIUM by KYOCERA」と記され、スタジアム名をPRしてきた。府は今回のリレーに合わせ、看板面積の6割以上にあたる「SANGA」と「by KYOCERA」部分を覆った。 また、スタジアム内の自動販売機16台のうち、東京五輪スポンサーのコカ・コーラ社以外の企業名が入った8台は、いずれも五輪ロゴな
菅義偉首相は、新型コロナウイルスの影響が懸念される東京五輪・パラリンピックの開催可否の基準について、23日の記者会見などで京都新聞社を含む3人の記者から同様の質問をされたが、すべて明確な回答を避けた。自身が基準を持っているかどうかも答えず三たび「スルー」した格好。IOC(国際オリンピック委員会)が決定すると原則論に終始する姿勢に、識者から批判も上がっている。 会見では、まず東京新聞の記者が国民の命を守る立場から、感染状況がどの時点でどんな数値になれば開催するか否か基準を示すべきと質問。首相は「開催はIOCが権限を持っている」と明確な答えを避けた。 続けてジャーナリストの江川紹子さんが「IOCは日本国民の命や健康に責任を持っているものではない」として、中止する場合の判断基準を迫ったが、首相は「IOCがそれぞれの国のオリンピック委員会と協議した上で決定している」と論点をそらした。 首相会見は内
動物の餌をいただけませんか―。新型コロナウイルスの影響などで京都市の財政が悪化する中、市動物園(左京区)が「聖域」とされた餌代の節約に知恵を絞っている。昨秋ごろから高い餌を見直す一方、農家や店舗に規格外の野菜などを寄付してもらえるよう、積極的に呼び掛け始めた。 3月31日朝。寝室からグラウンドに出てきたゾウたちが、周辺に置かれたカシ類などの枝葉を勢いよく食べ始めた。街路樹の剪定(せんてい)作業で出た枝葉で、前日に造園業者が園に運び込んだ。 園によると、飼料費(餌代)は年間6千万円ほどかかり、近年は増加傾向にある。育ち盛りが多いゾウ5頭の餌代で、全体の約4分の1を占めるという。 だが昨年度、コロナ禍で市財政当局から運営費を絞るよう求められ、飼料費も検討対象となった。和田睛太郎副園長は「このままでは予算を大幅に超え、補塡(ほてん)する余裕もない。餌は動物の命に関わるので聖域扱いだったが、持続的
琵琶湖の北湖で酸素を多く含む表層の水が下層の水と混ざり合う「全層循環」が2年連続で確認されていない問題で、滋賀県の三日月大造知事は2日、全層循環が3年ぶりに確認されたと定例会見で明らかにした。全層循環は「琵琶湖の深呼吸」と呼ばれるが、未完了が原因とみられる湖底の低酸素水域の拡大で、生態系への影響が懸念されていた。 県によると、高島市今津沖にある水深90メートルの第一湖盆で、調査5地点で、1リットル当たり10ミリグラム前後の酸素濃度を1日に観測した。三日月知事は「地球温暖化の影響に危機感があるが、全層循環が確認できてほっとした」と述べた。 全層循環は、冬場の冷え込みで酸素を多く含む表層の水が比重を増し、下層の水と混ざり合う現象で、生態系の維持に不可欠とされる。昨年は第一湖盆で水深80メートルまでしか表層の水が到達せず、2019年に続いて全層循環が未完了だった。イサザなどの湖底の生物への影響が
明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が2月7日で最終回を迎える。おそらく光秀の最期も描かれるはずだ。伝承によると、光秀は、山崎の戦い(京都府大山崎町・長岡京市付近)で豊臣秀吉に敗れ、領地の坂本城(大津市)に落ち延びようとした途中、現在の京都市伏見区にあたる小栗栖(おぐりす)で落ち武者狩りに遭い、命を落としたと言われている。では、山崎の戦場からの逃避行はどんな感じだったんだろう。実際に歩いてみることにした。 まず降り立ったのは、阪急電鉄西山天王山駅(長岡京市)。山崎の戦いの際、秀吉が占領した天王山のほど近くだ。一方の光秀が陣を敷いたといわれるのは恵解山(いげのやま)古墳(長岡京市)だ。古墳に向かう道をたった一人で歩き出す。同行者はいない。 計画を実行に移す前、部内の会議で「光秀の最期の一日を思って小栗栖まで歩いて記事にしようと思う」と話した。しかし後輩2人はシラッと
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