権威主義とは、一般的な意味では何らかの権威をよりどころとして判断し行動することを指すと言います。 この意味での権威主義は、極端に走らなければ多少は必要なことだと思いますし、それが有効に働く場面というのも多分あるでしょう。 一方で、社会的、政治的な意味で使われる「権威主義」は、民主主義に対立する概念として使われることがあります。 よく権威主義国の例としてあげられるのは中国やロシアですが、民主主義国といわれる国々の中でもこの傾向が見られると言います。 政治体制としての「権威主義」は、民主主義と全体主義の中間の形態だと言われることがあります。 ジェトロ・アジア経済研究所によると、この分類は「どの程度多元主義的か」による分類で、多元的な政治主体を認める民主主義と、単一の政治主体しか認めない全体主義(ファシズム)の中間で、軍や政党などの支配的な政治主体の他に別の政治主体の存在を許しはするけれど、その