糸井重里がほぼ日の創刊時から 2011年まで連載していた、 ちょっと長めのコラムです。 「今日のダーリン」とは別に 毎週月曜日に掲載されていました。 人の話を聞くということ。 2010-06-21 いつのまにか、ぼくは、 人の話を聞くことが、仕事のようになっていた。 「インタビュアー」と名乗ったこともないし、 「聴き手」だとか「対談者」という仕事でもない。 「取材者」というわけでもない。 でも、人の話を聞くことは、 いまではもう、ぼくの生き方のようにさえなっている。 特に、「ほぼ日」をスタートさせてからは、 人と会うこと、人の話を聞くことは多くなった。 話を聞くということの合間には、 流れのなかで、じぶんも話すこともある。 ときには、じぶんのしゃべる分量のほうが、 多くなることもある。 それでも、ぼくの意識としては、 対談というのは「聞く」時間なのである。 これだけたくさん人の話を聞いてい