歩行トレーニングをするスタッフ(左)と患者。患者が歩くように、院内にはカフェや売店が離れて配置されている=埼玉県川越市の霞ヶ関南病院(同院提供) 脳出血などを患うと体に不自由が残るが、発症から半年を目安に医療保険でのリハビリは減る。医師が必要と見なした場合は集中リハビリを行うことも可能だが、どこででも行われているわけではない。在宅で身体機能が急に衰えた患者などを対象に、入院で集中リハビリを提供している病院では「患者さんの在宅を支えるために、絶対に必要なサービス」と訴えている。(佐藤好美) 長野県に住む若菜節夫さん(71)は8年前に脳出血を患い、右まひがある。とはいえ、1年前までは600メートルを20分くらいかければ歩いていたし、手をつなげばトイレにも行った。しかし、無理な力のかけ方で右足の指が曲がり、手術のため入院。1カ月程度歩けずにいたら、歩くことがままならなくなった。 介護保険で訪問リ
伊勢丹オリジナルのバッグの内部。別売りの仕切りは手前の面ファスナーで簡単に取り付けられる=東京都新宿区新宿の伊勢丹新宿店メンズ館 ■1つでオン、オフ使いわけも ニーズに合わせて収納スペースを変えたり、オフの日にも使えるデザインなど、機能性やおしゃれ感覚を取り入れた男性用ビジネスバッグが続々と登場している。こだわりのポイントを持ち、理想のかばんを追い求めるビジネスマンが増加。地味な印象だった男性のかばんも選ぶ楽しみが増えている。(小川真由美) ◇ 自分だけのアイテム 伊勢丹新宿店メンズ館(東京都新宿区)は9月から、仕切りやショルダーベルトが別売りのビジネスバッグ(2万7300円〜)を展開している。機能性を高める部品を最小限にし、価格を抑えた。色はスーツにもカジュアルスタイルにも合うように黒単色とネービーと茶、茶と黒の3種類を用意。発売1カ月で40個が売れ
ジョージ・ラング氏がニューヨークの名店「カフェ・デ・ザルチスト」をたたむ決断を下したといううわさは、8月末の週末に飲食業界で瞬く間に広まった。ラング氏は80代と高齢ながら、まさにデ・ザルチストを体現するような人物だ。 マンハッタンのウエストサイド67丁目、徒歩でリンカーンセンターへ向かう人々が暗い部屋へと続く迷路のような道を目をこらしてのぞき込んでいた。いつもなら、ワーグナーに酔いしれる前のオペラファンたちが、たらふく食べてわいわい騒いでいた場所だが、その一角はまるで葬儀のような空気を醸し出していた。 過去3カ月にわたって売り上げが11%落ち込んだニューヨークの飲食店業界にとって、今回のデ・ザルチスト閉店はさらなる追い打ちとなっている。市場調査会社NDPグループによると、年初来でニューヨーク市内の飲食店のうち512店舗が閉店。老舗、新興かを問わず、廉価な店から高級店まで業界再編の影響を受
【Web】自分のブログ 死んだらどうなる? 訪問絶えぬ“墓碑”も (1/2ページ) 2009.8.13 07:45 自分がこの世を去ったら、日々更新しているブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の日記はどうなるのか−。サービス業者によると、たいていは誰かが削除の依頼をしなければ、残り続けることになるという。書き込みが死後も消えないのは複雑な気持ちだが、残ることで訪問者が絶えない“墓碑”のような存在のブログもある。「お盆だから、亡くなったあの人の書き込みを見てみよう」。そんな時代が来るかもしれない。(森浩) 「自分が死ぬと、この愚痴の数々はどうなるのか」。東京都内の男性会社員(32)は、自分のブログを見ながらふと思った。「妻や会社の愚痴をつづっているSNSは『死んだら消してくれ』と、家族や同僚に頼むわけにもいかない」 SNSやブログなどのサービス業者の多くは、利用者が死
■不況で再就職なく…共倒れ寸前 家族の介護で仕事を続けられず、会社を辞めたり、転職を繰り返す人が増えています。「介護離職」は、親や配偶者の介護に直面する40、50代を中心に年間約15万人にのぼり、不況下で転職先が見つからず、介護費用の支払いすら困難になる人も少なくありません。(清水麻子) 「このまま職が見つからなければ、共倒れになってしまう。こんな生活、いつまでもつでしょうか…」。小雨が降りしきる1月下旬。東京都板橋区のマンションで、畠山きみ代さん(53)=仮名=は深いため息をついた。 畠山さんは、脳出血の後遺症で右半身が不自由な母(83)=要介護度5=と暮らしている。生活費と介護費を稼ぐため、昨年7月まで、建築資材会社の正社員として働いていたが、会社が介護に理解を示してくれず、離職。現在はハローワークで再就職先を探しているが、不況下で見つからず、貯金を切り崩す生活が続いている。 働いてい
「先輩だーい好き☆」「今日もキマってますね~」。パソコンの画面いっぱいに褒め言葉が次々広がるサイト「ほめられサロン」が人気上昇中だ。アクセスは1日約10万件。褒められるより怒られることが多い心を癒やし、ちょっといい気分にさせてくれるのが人気の秘密のようだ。 大分合同新聞社グループのネットベンチャー「デジタルバンク」(大分市)が「大人へのクリスマスプレゼントに」と昨年12月24日に開設。検索サイトの「はてな」や「グーグル」で4月に注目され、アクセス数が急増した。 名前を入力して、性別と職種を選択。「ほめられたいですか?」を「はい」とクリックするだけでドラムのビート音とともに、大小のハートマークと約50種類の褒め言葉が飛び出してくる。今後は職種などのバリエーションを増やし、携帯電話でも見られるように改良を進める予定だ。
■エーエフシー 自宅で簡単に遺伝子検査ができ、自分の体質やかかりやすい病気、病気の予防法などが分かる肥満遺伝子タイプ検査キット。日本人特有の3種類の肥満遺伝子の中から、自分の体質を知ることで「栄養バランス」「効果的な運動法」「理想のサプリメント」などが分かり、健康・美容に役立てられる。 検査方法はほおの内側に遺伝子採取棒を押し当て、10回程度強くこするだけ。遺伝子検査申し込み同意書、回答用紙(マークシート)に必要事項を記入し、遺伝子採取棒とともに返信用封筒に入れて返送すると、約2~3週間後に結果報告書と、さまざまなアドバイスを記したカルテが届く。8500円。20日発売。フリーダイヤル0120・464981
パナソニックの平成20年度の在宅勤務制度の利用者が5000人に達したことが20日、分かった。 在宅勤務など「テレワーク」型労働の普及促進を図る社団法人日本テレワーク協会によると、5000人の利用は国内で最大規模。また、利用者の仕事量を実態調査した結果、同じ作業を会社でした場合と比べ効率が2割アップしたほか、通勤が不要になることで、1回の在宅勤務で1人あたり平均2・3キログラムの二酸化炭素(CO2)の排出量を減らせた計算で、環境面での効果もあったことが分かった。 パナソニックの在宅勤務制度は、国内のグループ社員計7万6000人のうち、事務系など間接部門の勤務者3万人が対象。18年度に1000人を対象に試験実施したあと、19年度から本格導入し、3000人弱が利用した。 20年度はさらに全社的な利用促進キャンペーンを実施。ノートパソコンに加え会社の内線と直結した専用PHSも貸与したほか、各職場に
農業を仕事にしたいと考える人のために相談や情報提供に応じる「新・農業人フェア」の会場=22日、大阪・梅田 20~30代の若者世代の間で今、農業が脚光を浴びている。就職面接会や体験イベントには参加者が殺到し、実際に農業を就職先として選ぶケースも増えているという。食への安全意識の高まり、「100年に1度」の不況…。背景はさまざまだが、関係者は「農業を知らない都会の若者の間に、野菜などを自分で作る農業生活へのあこがれが強くなっている」と話しており、ブーム到来を予感させている。 ●コンサルから転職 「前職に比べて収入は半減したが、自然の中で農業をする喜びは何ものにも替え難い」 長野県佐久市。2年前から無農薬野菜などを生産・販売する「藤井農園」の藤井志郎さん(32)は、充実感に満ちた生活を送る。 東大卒業後、IT系企業やコンサルティング会社などに勤務していた藤井さんは、約3年半前に脱サラし、全く
【まち自慢】松戸市「すぐやる課」健在 SOSで急行、開設40年 (1/2ページ) 2009.3.16 13:04 松戸市に設置された全国初の「すぐやる課」が開設40年を迎える。松戸にならって作られた全国の「すぐやる課」は合併や行革で数を減らしたが“本家”は健在だ。歴代10人目の大竹忠重課長ら職員12人は、市民の“SOS”に応えてきょうも市内を飛び回る。 すぐやる課は昭和44年10月6日、当時の松本清市長の発案で作られた。松本氏はドラッグストア「マツモトキヨシ」の創業者で、いわゆる「お役所仕事」が嫌い。「すぐできるものはすぐやる」がモットーだった。 市民の要望で職員が急行するスタイルは40年間変わらない。動物の駆除や簡単な道路補修が主な仕事だ。夏はスズメバチの巣の撤去も多い。処理件数は年間約4000件という。 野中亮さん(32)は昨年4月に異動したすぐやる課では新人。ブーンという羽音に驚い
作家の村上春樹さんが十五日行った「エルサレム賞」授賞式の記念講演の要旨は次の通り。 一、イスラエルの(パレスチナ自治区)ガザ攻撃では多くの非武装市民を含む1000人以上が命を落とした。受賞に来ることで、圧倒的な軍事力を使う政策を支持する印象を与えかねないと思ったが、欠席して何も言わないより話すことを選んだ。 一、わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵のことだ。どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。 一、高い壁とは戦車だったりロケット弾、白リン弾だったりする。卵は非武装の民間人で、押しつぶされ、撃たれる。 一、さらに深い意味がある。わたしたち一人一人は卵であり、壊れやすい殻に入った独自の精神を持ち、壁に直面している。壁の名前は、制度である。制度はわたしたちを守るはずのものだが
首都圏の若者らを農業の新たな担い手として呼び込もうと、新潟市は13日発表した平成21年度当初予算案で、「新潟市版グリーン・ニューディール政策」を打ち出した。新潟を舞台にした映画に出演した若手俳優が先陣を切る形で若者に農業の魅力をアピールし、担い手確保と人口増、耕作放棄地解消の“一石三鳥”を狙う。 市は新規事業として、意欲ある若者に1年間、就農の場を提供し、農業の魅力を発信するモニターに委嘱するニューファーマー支援事業(700万円)や、繁忙期の農作業を都会の人が有償で手伝う農業ヘルパー事業(200万円)を打ち出し、首都圏の若者らに参加を呼びかける。 昨年、県内を舞台に撮影され、今春公開される映画「降りてゆく生き方」で準主役を務めた俳優の森太熊さん(30)は春から新潟市南区の水田約2300平方メートルを借り、仲間たちと無農薬無肥料農法に挑む。森さんは「都会で農業に興味を持つ若者は多いが、きっか
【ケンタロウのひと皿勝負】フレンチトースト他 「たまーに感」がいいんだな (1/4ページ) 2009.2.6 15:10 昔っからフレンチトーストが好きだ。 子供もころ、たまーに朝ごはんに出てくると、それだけで一日はハッピーだった。 だから大人になってからは毎朝山盛りフレンチトーストを食べてやると思った。けれど、実際は、毎朝食べるようにはならず、今も子供のころと同じぐらいのペースで食卓に登場させている。つまり結局あのたまーに感こそがいいんだな。たまに食べるからいつまでもうれしいものであり続けるわけです。 少し時間はかかるけど作るのはいたって簡単で、材料もごく単純。パンと卵と牛乳と砂糖とメープルシロップとバターとシナモンだけ。 卵牛乳液をよーくしみ込ませて、あせらず焼くのがポイントかな。 パンの厚さは好みだし、食パン以外にフランスパンやブリオッシュやその他のパンでもおいしくできる。でもまず
■非正規に転じ手詰まりに 親の介護に迫られ、正社員からパートや派遣などの非正規社員に転じる人が目立ちます。しかし、非正規に転じて収入が減り、かえって生活が不安定になる場合が少なくありません。介護費用や生活費もまかなえず、手詰まりになるのを防ぐには、どうすればいいのでしょうか。(清水麻子) 「朝から晩まで働いても、母の介護費が稼げない。でも介護があると、こういう働き方しかできない…」 東京都内の勝田真理子さん(32)=仮名=は派遣社員として主に百貨店の販売員として働きながら、若年認知症の母=60代、要介護5=を介護する。母と兄の3人家族。勝田さんの日々は過酷だ。12時間立ちっぱなしで働くことは珍しくない。帰宅後も休むひまもなく介護や家事を再開し、一息つくのは午前3時ごろ。しかし、母は2時間おきにたんの吸引が必要で、寝ついても、すぐに起こされてしまう。 「たんの吸引があるから、特養には入れても
マカロンやプリン、ラスクなど、味噌(みそ)を使った洋菓子が続々登場している。若者の味噌汁離れに待ったをかけようと老舗蔵元が開いた「味噌カフェ」も人気だ。独特の風味は、チーズやバターなど乳製品との相性も抜群。一大ブームを巻き起こした塩スイーツ、醤油(しょうゆ)スイーツに続いて、今年は味噌スイーツが熱い!?(中曽根聖子) 創業150年を超える信州味噌の老舗「和泉屋商店」(長野県佐久市)は昨夏、地元のカフェと共同で「味噌マカロン」を発売した。卵白などを泡立てたメレンゲに味噌を塗って焼き上げた一品で、甘くサクッとした口当たりに味噌がほんのりと焦げた香りが絶妙の味わいだ。 8月には地元、軽井沢のホテルやアウトレットモール内の土産物店で約3000個を完売し、製造が追い付かないほどの人気商品になった。 江戸時代からの伝統製法と国産大豆にこだわる同社は「味噌の奥深い魅力を知ってほしい」と、早くからせんべい
前例のない落語ガイド本が登場した。広瀬和生さん(48)の『この落語家を聴け!いま、観ておきたい噺家51人』(アスペクト)。年に1600席を聴くという落語通が、オススメの噺家を独断で選んだ。木戸銭はオール自腹。選考基準はズバリ、高座が面白いかどうか。知名度もキャリアも関係なし。落語版の“ミシュラン”だ。 広瀬さんの本業はハードロック専門誌「BURRN!」の編集長。落語は中学生のころから趣味で聴いていた。いま年間350日は高座に通い、1600席以上を聴く。それ以外の日は海外出張だというから、つまりは毎日が落語漬けだ。 「(2001年の)9・11以来、海外出張が減って、夜にけっこう時間が取れるようになった。いま見ておかなければと(立川)談志を全部見はじめて…そのうちに今のペースになってました」 年間1600席という驚異的なペースは、この3年ほど継続中。そのうちに、編集者らしい使命感が芽生えたとい
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