こと博士の素顔があまりにも面白いので、弁護人である私の目から、事件を振り返ってつれづれなるままに書きつづってみる、壇弁護士の事務室のスピンアウトブログです。 Winnyが動くところを見たい。 そう裁判所が言いだしたのは、お巡りさんの尋問が始まって間もない時期であった。 裁判所は、Winnyの機能を見たい、裁判所でインターネットに繋ぐと問題があるので、第三者のところで検証を実施したいと言いだしたのである。 弁護団は、操作方法よりも、まず客観的な機能を裁判所が理解するべきだと主張した。機能を理解せずにWinnyで遊んでも意味が無い。そもそも、検察は、Winnyの何が問題なのかを全く明らかにしていないし、裁判所でつなぐと問題があるようなことを裁判所が検証でやろうという感覚が全く理解できないのである。 しかし、相手は京都地裁である。弁護側の意見など聞く耳を持たない。逆に、事前に検証を公にすると妨害