時間結晶の結合にはじめて成功しました。 液体を冷やしていくと、原子が「空間的」に規則正しいパターンを形成し、結晶になります。 しかし最先端を行く物理学者には、このありふれた現象が全く新しい世界へのヒントになったようです。 2012年にノーベル賞を受賞したフランク・ウィルチェック教授は、この結晶生成という現象を、アインシュタインの相対性理論という色眼鏡を通してみることにしました。 結果、空間的に規則正しいパターンを作る結晶があるならば、「時間的」に規則正しいパターンを作る時間結晶も存在するのではないか? と考えました。 アインシュタインの相対性理論においては空間と時間が同等であるとされており、空間で起こることは、時間でも起こりえると考えられているからです。 4年後、ウィルチェック教授の仮説は実証されます。 2016年、カリフォルニア大学の研究者らによって、電子の回転方向が一定時間ごとに反対に