英語史の話。ときどき考える。なぜイギリス人は完了形の文章に have という動詞を選んだんだろ。他の動詞(be, get など)でもよさそうなのに。 正確に言うと、過去には have のかわりに be が完了形で使われる事例もあった。概説書にはよく以下のような例文が掲載されている。 He has heard the shocking news. He has the shocking news heard. He is gone away. 上3つの文章はいずれも「完了」を表現しうる。結果的に#1の形だけが正しい(?)完了形として残ったわけだけど。 #2の形は動詞の過去分詞の位置が今日の文法とは異なる。この形はいわゆる「使役」の形に置き換わった。ってゆーか大昔のイギリス人は「完了」と「使役」を峻別しない包括的な表現を有していたとみるべきかな。 他動詞ではなく自動詞(go, come など)