だが3年ほど後の2021年からは状況が変わりかねないと分析される。韓国輸出入銀行海外経済研究所のイ・ミヘ専任研究員は「中国は液晶パネルの成功戦略を中小型有機ELにも適用し速いスピードで追撃中。約3年後からは液晶パネル市場で起きたチキンゲームが有機EL市場で再演されかねない」と話した。実際にBOEはすでに中小型有機EL工場1カ所を稼動しており2カ所の工場を追加建設中だ。 スマートフォン市場の構図が変化している最中なのも脅威要素だ。昨年はサムスン電子の年間3億台販売が崩れ、アップルのiPhoneも販売台数2位から3位に落ち込んだ。その代わり中国のファーウェイとオッポなどの販売が急増しており、これに合わせ中国製小型有機ELの販売もやはり増加傾向だ。 大型テレビ用有機ELは当面競争力を維持しても、スマートフォン用有機ELの競争力は3年を担保するのが厳しいのが現実だ。グローバル市場調査機関のIHSも