「もしかしたら未来の歴史家たちはマーストリヒト条約を、欧州全域にまたがる安定した勢力圏の誕生に向かう決定的な一歩だったと考えるかもしれない。だがそれとは違う、もっと暗い展開になる可能性もある」 「複数の国家を束ねようとする試みは、狙いに反して各国間の摩擦の激化をもたらす可能性がある。だとすれば、その出来事は典型的な悲劇の定義を満たすだろう。すなわち、ヒューブリス(傲慢)、アテ(愚行)、ネメシス(破滅)だ」 筆者がフィナンシャル・タイムズ紙にこう書いたのは、20年近く前のことだ。今、恐れていた事態がまさに実現しつつある。 今回の危機は、ユーロ圏の設計には(当時の聡明なアナリストたちの大半が気づいていたように)最初から欠陥があったことを白日の下にさらした。 それだけではない。今では不都合なものになってしまった婚姻関係にある国々には、アイデンティティーを共有しているという感覚どころか、互いに信頼
9月15日、国内最大の公募投信である国際投信の「グローバル・ソブリン・オープン」の基準価額が5000円を割り込み、13日以来、設定来安値を3日連続で更新。都内で2009年11月撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 15日 ロイター] 国内最大の公募投信である国際投信の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」62002137JPの15日時点の基準価額が5000円を割り込んだ。13日以来、設定来安値を3日連続で更新している。 15日時点の基準価額は前日比31円安の4978円。純資産残高は2兆1915億円。債務危機問題に揺れる欧州市場の影響を大きく受けた格好だが、同ファンドは9月の分配日も控えており、今後も基準価額、純資産ともに下方圧力が働く可能性が高いと見られている。 野村総合研究所の試算によると、9月1日から12日までの同ファンドの資金フローは約201億円の
「ツイッターの空気は株式市場を予測するか?」という論文を、いつもの勉強会*1で読んだのだが、その直接的な結果よりも、様々に発想を刺激されて、とても楽しかった。試行と結果は簡潔に記されていて、とても読みやすいのだが、ツイッターの投稿に読み取れる「ムード」を分類すると、そのいくつかは数日のラグを置いて、代表的な株価指数の動きを「説明」する。 Twitter mood predicts the stock market. http://arxiv.org/PS_cache/arxiv/pdf/1010/1010.3003v1.pdf 残念ながら個人的には、何日も前のTLに流れていた雰囲気が、今日の株式市場を恒常的に説明するとは思えず、それよりも日常的なつぶやきの交換の中に、現在の環境や将来に見積もる利益、割り引くリスクの表現を見つけることができるはずだと、夢が膨らんだ。 具体的にいこう。t-j時
9月15日、野田首相は、国債の安定消化には政府が財政規律を維持することが必要だとして、日銀の国債引き受けにあらためて否定的な見解を示した。13日撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 15日 ロイター] 野田佳彦首相は15日午後の衆院本会議で、国債の安定消化には政府が財政規律を維持することが必要だとして、日銀の国債引き受けにあらためて否定的な見解を示した。 野田首相は、一般論と前置きをした上で「国債の安定消化のためには、まずは政府が財政規律を維持し、市場の信認を確保していく必要がある」と指摘。同時に「現在、国債発行は順調に行われている」とも述べ、共産党の志位和夫委員長が提案した大企業による国債引き受けは「考えていない」と答えた。 日銀の国債引き受けには「戦前・戦中に多額の公債を日銀引き受けにより発行した結果、急激なインフレが生じたことへの反省から、財政法で禁止されて
9月15日、ドイツのメルケル首相は、ユーロ圏共同債は「完全に間違い」だと述べ、共同債発行構想を拒否した。ベルリンで7日撮影(2011年 ロイター/Thomas Peter) [フランクフルト 15日 ロイター] ドイツのメルケル首相は15日、ユーロ圏共同債は「完全に間違い」だと述べて共同債発行構想を拒否するとともに、ユーロ圏の安定回復には段階を踏んだ長期的なアプローチが必要との考えを示した。 フランクフルト自動車ショーで演説した同首相は「われわれは債務同盟から脱皮し、持続可能な安定同盟を目指さなければならない。これは教訓だ。簡単ではないが、正しいことだ」と述べた。 また、「ある種の1回限りのビッグバン的解決策で、一夜にして成し遂げることはできない。コントロールされた段階的なプロセスによってのみ成し遂げられる」と強調。「ユーロ圏共同債は完全に間違っている。共通の金利にするためには同じような水
富裕層や機関投資家の資金を運用するヘッジファンドが、何百万人という人々のTwitter上のつぶやきを分析して投資判断に用いていることが判明した。ヘッジファンドといえば、積極的な空売りや投機的な売買で、一般的な投資信託よりも高い利回りを得ることで有名だ。 そのファンドを運用する優秀なトレーダー達が、いったいどのようにして人々のつぶやきを株価予測に利用しているのだろうか? そもそも、世間の社会に対する意識は、市場の動きを読む上で重要な要素の1つだ。そんな世間の感情をオンライン上で瞬時に展開するTwitterの性質を利用して、市場の動きを予測するプログラムが開発されたのである。 そのプログラムとは、ランダムに収集した10パーセントのTwitter上の情報を、ポジティブなつぶやきとネガティブなつぶやきに分類。そこに、落ち着き、警戒、確信、重大、親切、幸福の6つの心理を定義するシステムを取りこんで、
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