「最強のチームをつくるためには、最強の選手を集めてくればよい」 というシンプルな発想は、長嶋巨人の例を挙げるまでもなく、実際のところ、あまりうまくいかない。期待のアイツが怪我をしてしまったり、思わぬチームワークの綻びが出て、当初描いていたような成績が残せない場合も多い。最強の銘柄を集めてきたものが、最強のポートフォリオに違いないと思いたい気持ちをグッと抑えて、そもそも「最強」とは何か、またチームワークとは何かと考えるとき、アクティブ株式運用にも、必然的に戦略が生まれてくる。 誰を相手に戦うのか 「少数精鋭の最強チーム」が、いくつかの銘柄の寄せ集めのことだが、あまりよい成績を収めないとき、相当に著名なベテランでも、相当に筋が通らない言い訳をすることがある。 「長期的な成長を考える中で、TOPIXはあまり意識していない」 ブームに乗って吹き上がる市場に追いついて行けないとき、腰を据えて遠くを見