印刷 イエティ(雪男)を捕獲――。そんな情報が昨年末、ロシアを駆けめぐった。ところが地元当局者による作り話だったことが判明。イエティに関する国際会議が昨年開かれ、実在への期待が膨らんでいただけに国民の落胆も大きい。 「羊をかんでいた熊を撃とうとした猟師がイエティを見た」。昨年12月28日、ロシア南部のイングーシ共和国の労働社会発展大臣がインタファクス通信の取材にこう明かしたのがことの発端だった。 同通信は大臣の言葉を引用し、「国境警備隊員が森でイエティに似た身長2メートルの生き物を捕獲した。ゴリラに似て色は黒く、メスと思われる。地元の動物園に運ばれ、数日後にはモスクワから専門家が来る予定だ」との記事を配信した。これがインターネットなどで広まり、ニュースサイトに「緊急情報!世界的センセーション」「ビデオか写真が見たい」などの書き込みが相次いだ。 すると、翌日にはイエティがいるとされた