納税を呼び掛ける標語が載った、日中戦争当時の領収書(右)など 名古屋国税局は13日、日中戦争当時に戦費調達のため、税務当局が納税を呼び掛ける標語の載った税務書類が名古屋市の住宅で見つかったと発表した。「非常時局を認識して銃後の護りを全うする為税金は期日に遅れぬ様に納めませう」と記されており、専門家は「空襲などで焼失し、現物は見つかっていなかった。当時の国情を知る貴重な史料」としている。 国税局によると、親族の遺産を相続した名古屋市の会社員岡田拓人さん(46)が、譲り受けた書類から発見。この中に1900年代~60年代に税金を納めた際の領収書の束など計13点の税務書類が含まれていたという。