【ベルリン、ロンドン共同】ドイツ連邦憲法裁判所は5日、欧州中央銀行(ECB)が実施している量的金融緩和政策の一部が違憲との判断を示した。ECBが改めて緩和策の評価を行い、適切であると3カ月以内に証明できなければ、緩和策に参加するドイツ連邦銀行(中銀)は国債買い入れを停止しなければならないとした。 憲法裁は判決で、ドイツの政府や議会がECBの政策に適切に関与してこなかったことなどが、基本法(憲法)に違反していると指摘した。 ECBが憲法裁の要求を満たせなければ、ユーロ圏の金融政策にも大きく影響しかねない。景気回復への足かせとなる恐れもある。