世界大恐慌以来で最悪のリセッション(景気後退)は、負債を抱えた企業のデフォルト(債務不履行)を引き起こしており、さらに多くの企業が投資家には見えにくい方法でデフォルトを選択することになりそうだ。 格付け会社は、経営難に伴う債務交換(ディストレスト・エクスチェンジ)に走る企業が今後増えるとみている。この手法では、債務者は既存債務と引き換えに債権者に新規または再編された証券を提供する。また既存債券を額面以下で買い戻すこともある。 同手法は債務不履行より目立たず、一般投資家に気づかれずに行うことが可能だが、しばしば債権者に損失をもたらし、格付け会社は通常デフォルトとして扱う。 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と原油安に起因する不況の中、ディストレスト・エクスチェンジが増加すると予想している。またフィッチ・レーティングスは、高利回り債市場で