仕手集団元代表の父親と共謀し、株価を不当につり上げたとして、金融商品取引法違反(相場操縦、風説の流布など)の罪に問われた元大阪大大学院助教、加藤恭被告(41)の控訴審判決で、東京高裁は21日、懲役2年6月、執行猶予4年、罰金1千万円、追徴金26億5864万円とした一審東京地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。 被告は、仕手集団「誠備グループ」代表を務め「兜町の風雲児」と呼ばれた加藤●(日の下に高)元被告(2016年12月に死去)の長男。元被告も起訴されたが、死亡により公訴棄却となっている。 判決によると、●(日の下に高)元被告と共謀して11年11月~12年4月、保有していた化学メーカーなど2社の株価が大きく上昇する可能性があるとの虚偽情報をインターネット上のコラムに書き込んで株価をつり上げ、高値で売り抜けた。 平木正洋裁判長は、コラムの内容に合理的根拠がないことを認識しながら●(日の下