新型コロナウイルス感染防止対策として、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で店やイベントで感染者と接触した際に通知する神奈川県のサービス「新型コロナお知らせシステム」の通知実績が、導入した2020年5月以降で0件だったことが明らかになった。約237万円の経費をかけたこのシステムには約124万人が登録したが、現時点では活用されていない。 4日の県議会厚生委員会で市川佳子氏(立憲)の質問に、県の担当者が答えた。システムは県の公式アカウント「新型コロナ対策パーソナルサポート」に登録した人に、感染者と同じ空間にいたことを通知し、検査や受診を促す仕組み。登録した人が、飲食店やイベントなどの入り口に事業者が掲示している「感染防止対策取組書」のQRコードを読み込むことが前提となっている。県は「事業所における感染防止対策を可視化し、利用者に安…