1-3月期の米株式相場は、3つの主要株価指数の歩調がこの20年間で最も合わなかった四半期の一つとして記録されそうだ。 1月初め以降、ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数、ナスダック総合指数が全て同じ方向に動いた営業日は64%にとどまっている。この比率は2001年以降で2番目に低く、過去20年間の四半期ベースの平均である78%を下回る。 指数の一致しない動きは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で急騰していたテクノロジー株から、経済活動再開で恩恵を受けそうな銘柄に投資家がシフトする中で起きている。 TIAAバンクのワールドマーケッツ部門プレジデント、クリス・ガフニー氏は「指数の異なる動きがローテーションを示していることは確実だ」と指摘。「さまざまな投資テーマがあり、さまざまな投資家がさまざまな見方を持っている」と述べた。