オオシャコガイは重さ200キロを超えることもあり、彫刻を施すと象牙のように見える。中国で人気が高く、象牙やその類似品と一緒に取引されている。(PHOTOGRAPH BY ADAM DEAN, NATIONAL GEOGRAPHIC) 漁師たちが全長約120センチ、重さ約225キロもあるオオシャコガイを捕りに来た。南シナ海のサンゴ礁にボートのプロペラを当てて貝を切り取り、半月形の傷痕と壊れたサンゴを残して去った。 オオシャコガイが希少になり、なかなか見つからなくても、漁師たちはやって来る。オオシャコガイの貝殻は象牙に似ており、中国では宝飾品や彫像の素材として高値で取引される。また、飼育用や食用目的でも密猟が後を絶たない。 オランダ、ハーグを拠点に犯罪ネットワークの調査を行うNPO、野生動物司法委員会(WJC)によれば、フィリピン当局は2016年以降、年々個体数が減るオオシャコガイを13万30
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