国内債券投資家はステイホーム志向、為替ヘッジコスト高で外債敬遠 Chikako Mogi、Garfield Reynolds、小宮弘子 日本の資産運用者が国内債志向を強めている。米長期金利は3年超ぶりの高水準にあるものの、米短期金利の上昇により為替変動リスクをヘッジするためのコストが増加し、米国債の投資妙味が低下していることが背景にある。 国内投資家は米債利回りが上昇すると押し目買いに動くことが多いが、3月以降の急激な円安進行により米国資産が割高化しているため、積極的に購入しづらい状況となっている。さらに、各国金融当局の金融引き締めを背景に為替差損を回避するためのヘッジコストが上昇。円ベースの投資家にとって、米国債のみならずオーストラリア、カナダ、英国など他の外国債で運用する妙味が薄れ、国内債への資金回帰を促す形となっている。
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