ヘッジファンド運営会社フェルマー・キャピタル・マネジメントは、2023年に同社の20年余りの歴史で最高の年を記録した。CAT債(大災害債券)への大規模な投資が、過去最高の成績をもたらした。 運用資産約108億ドル(約1兆6000億円)のフェルマーのマネジングディレクター、ブレット・ホートン氏は、昨年のリターンについて、スイス再保険グローバルCAT債パフォーマンス指数の20%上昇と「同程度」だったと述べた。 ホートン氏はインタビューで、23年はCAT債投資家にとって「リターンが大きく、市場が均衡していたユニコーンの年だった」と指摘。「投資家の強い関心があったほか、保険市場はCAT債発行を増やす必要があった」と語った。 フェルマーは世界最大のCAT債投資家で、約280の発行済み同証券の80%に投資している。一般的に期間が3年から5年のCAT債は、保険で対応できないリスクをカバーする方法を求めて