7月の参院選比例選で当選したおおさか維新の会(現日本維新の会)の片山虎之助議員の個人名票が愛媛県西条市で0票だったのは、開票事務に誤りがあったためとして、同党が中央選挙管理会を相手取り、比例選の無効を求める訴訟を東京高裁に起こした。 提訴は今月8日付。訴状では、同市では少なくとも有権者3人が片山氏に投票したと話していると指摘。数えられていないのは選挙の根幹を揺るがす問題とし、同市選管が保管している投票用紙を再点検するよう求めている。 総務省によると、選挙結果が確定した後は、市町村選管が独自に票を再点検することは原則は認められないという。同党は訴訟の中であれば再点検できる可能性があるとして、片山氏が当選したにもかかわらず提訴に踏み切った。 中央選挙管理会は「コメントは差し控えたい」としている。