文:木村英里 写真:オガワブンゴ 先日、引退された栗原貴宏選手のインタビューの続編をお届けします。 前回の記事はこちら「栗原貴宏のラスト18.4秒」 思い出が詰まった東芝・川崎時代 一番印象に残った試合 真面目にコツコツと。地道に練習する。与えられた仕事、求められたプレーに黙々と徹する。そして、膝に黒のサポーター、足首にはテーピング。そんな姿がとても印象に残っている。 栗原選手がキャリアをスタートさせたのは2010年。当時の東芝ブレイブサンダース(現・川崎ブレイブサンダース)だ。 8シーズンの在籍期間を「思い出話はいっぱいある」と振り返ってくれた。 「NBLとオールジャパン(天皇杯・皇后杯全日本総合バスケットボール選手権の通称で、現在は天皇杯・皇后杯全日本バスケットボール選手権大会)で2冠を達成した2014年は、自分のキャリアの中でもすごくいい時期だった。あの頃のチームメイトみんな仲も良く