「なぜ?」を繰り返しながら再発防止策を導く「なぜなぜ分析」は、出だしの表現が何より大切だ。具体的な絵が頭に思い浮かぶくらい意味がはっきりとした文(ミスの内容)を書くことで、的確な「なぜ?」と再発防止策にたどり着けるようになる。 ミスの原因を「なぜ?」を繰り返しながら論理的に掘り下げ、最終的に同じ失敗をなくす、あるいは失敗が起こりにくくする、失敗による被害の拡大を防ぐといった類の再発防止策(改善策)を導く手法。それが「なぜなぜ分析」である。例えば、こんなふうにだ。 ある朝、ケンタさんが通路で転んだとする。それをなぜなぜ分析してみる。 「ケンタさんが通路で転んだ」。それはなぜか。「床の上で靴底が滑った」から。では、なぜ「床の上で靴底が滑った」のか。それは「床が水で濡れていた」から。では、なぜ「床が水で濡れていた」のか。それは「雨水が壁を伝って通路まで来た」から。なぜ「雨水が壁を伝って通路まで来
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