人工知能(AI)が注目を集める今、結果がこのほど発表された文学賞、日経「星新一賞」に、AIによる小説が応募されました。文学という領域において、AIは一体どこまで進化しているのか。AIが小説を書く時代の「創作」はどのような姿になるのか。プロジェクトを推進する公立はこだて未来大の松原仁教授と、芥川賞作家でお笑い芸人の又吉直樹氏、電通の吉崎圭一氏が語り合いました。 文学賞にも作品を応募。AI小説の意義とは 吉崎:2013年に始まった日本唯一の理系文学賞、日経「星新一賞」では、AIによる小説の応募も受け付けてきました。3回目の今回は、AIによる創作だと確認された作品が11点もあったそうです。松原教授のAI小説チーム「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」からも2作品が応募。12年にスタートしたプロジェクトとのことですが、3年で応募に至ったのは驚きでした。そもそもなぜ、AIに小説を書かせようと