せっかく雇った若手の社員がすぐに辞めてしまう──それは彼らが仕事についていけないからでも、怠惰な性格だからでもないかもしれない。当たり前の権利であるはずの有給休暇が取りづらい雰囲気、あるいは当然のごとく仕事に縛られた生活に疑問を持っている若者が多いのだ。 そんな“未知の考え方をする人たち”に対し、日本と同じ悩みをアメリカ企業も抱えているようだ。今までになかった、ある意味で「夢のような」働き方を手にしようとする若者たち。彼らはいったい何を考えて行動しているのか? 私は長い間、「仕事」の意味を勘違いしていました。 ハーバード大学院を卒業し、ビル・クリントン元大統領の事務所やINTERPOL(国際刑事警察機構)で働き、CIAやFBIから内定をもらうなど、傍から見たら輝かしい実績を私は積み上げてきました。こうした実績は汗と涙の成果であり、自分でも誇りに思っています。 このような肩書きがあったからこ