5月に『北欧の幸せな社会のつくり方 10代からの政治と選挙』(あぶみあさき著/かもがわ出版)を発売した。デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの4か国を数年間に渡り現地で取材し、150枚以上のカラー写真付きでまとめたものだ。 「北欧」を理想化することが好きではない私でさえも、何年も現地で取材して、今言えることがある。 政治を楽しく、わくわくするものにすることは可能。 若い人がもっと気楽に政治に参加する社会にすることは可能。 そうすれば、投票率も勝手に上がる。 著書でも紹介しているが、北欧では選挙期間中に政党が飲食物や文房具を市民に無料配布することができる。日本では規制があるから同じことはできないだろう。でも、なにかを無料配布しなくても選挙活動は楽しめるし、ほかの手段で政治をわくわくするものにはできる。 デンマークでは、他の北欧の国のように無料配布や選挙小屋がずらりと並ぶカルチャ