「デザイン」という言葉が指し示す意味は、いまさら言うまでもなく広範だ。生活のあらゆるところにデザインがあるとするなら、その未来をつくる「教育」にもデザインは必要だ。多摩美術大学の統合デザイン学科で、従来の領域の区分を取り払い、諸領域を含め横断的に学ぶ新たなデザイン教育の場をつくる、表現研究者/映像作家の菅俊一さん。また一方、デザイン事務所「TWOTONE」にてアートディレクターとして活動しながら、日本大学芸術学部(以下、日藝)デザイン学科にて非常勤講師を勤める茂出木龍太さん。今回、おふたりにうかがったのは、どうやってデザインを教えるかではなく、どうやって教育をデザインするか?そこから見えてくる「新しいデザイン教育」在りかたに迫ります! いま、デザインの教育現場で伝えるべきこと ——デザインというクリエイティブ領域において、教育がいかに有効なのかということをお聞きしていきたいのですが、いま学