プロ野球で使われる統一球がひそかに飛ぶように仕様変更されていた問題で、加藤良三コミッショナー(71)が反発係数の検査結果については随時報告を受けていたことが14日、分かった。「変更を知らなかった」と言うが、それが本当なら、今年4月の検査で明らかに飛ぶようになった数字を見ても、疑問に思わなかったこととなる。 この日、東京都内で12球団代表者会議が開かれ、日本野球機構(NPB)から各球団の代表らに今回の経緯が説明された。その中で、最近5年分のボールの反発係数の検査結果が示された。統一球が導入された2011年と12年で7度検査があったが、調べた球場分の平均が基準の下限値(0・4134)を上回ることはなかった。それが、今年4月には0・416と上回り、実際に本塁打数が増えているにもかかわらず、その要因を事務局に確かめることはなかったこととなる。 加藤コミッショナーは検査結果が出るたびに、報告を受