スタジオジブリ出身でありながら、富野由悠季監督や今敏監督のもとで腕を振るい、「君の名は。」(2016年)では新海誠監督をサポートしたアニメーターの安藤雅司さん。その安藤さんが、初めてアニメ映画を監督した。先月2022年9月28日に、映像ソフトが発売された「鹿の王 ユナと約束の旅」(宮地昌幸氏と共同監督)がそれだ。原作は上橋菜穂子氏によるファンタジー小説。疫病の流行する世界で、不思議な力を授かった男と彼が救い出した孤児との絆を丹念に描く。キャラクターたちの手堅く、血の通った芝居が印象に残る硬派な作品だ。 「もののけ姫」(1997年)、「千と千尋の神隠し」(2001年)の作画監督として頭角を現わし、ジブリを離れた後は今敏監督の「パプリカ」(2006年)などでキャラクターデザインも手がけた安藤さんに、これまでの足跡を振り返ってもらった。 富野由悠季作品を経て、今敏監督の「妄想代理人」でキャラクタ
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