JR東日本は環境技術に関する研究開発を強化するため、4月1日付で「環境技術研究所」を設立した。同研究所は、次世代のエコ車両の本命とされる燃料電池車両をはじめ、これまでにない革新的な技術の実用化で「世界最先端を目指す」(清野智社長)という力の入れようだ。 新研究所は、鉄道技術に関する研究開発拠点である「JR東日本研究開発センター」(さいたま市北区)内の6番目の研究組織としてスタートした。環境技術に関する研究はこれまで、同センター内の「フロンティアサービス研究所」や「先端鉄道システム開発センター」などで行われていた。ただ、地球環境問題に絞った技術テーマを深く研究していくには専門的な研究開発機関が必要と判断した。 環境技術研究所では「当面、省エネルギーに向けた運転システムの構築と、世の中の環境技術を見ながら戦略を見極めるという2つのテーマから始める」(真保光男所長)としている。将来的には早期